青汁は苦いほうが効果的

「青汁は苦い」というのは、もう時代遅れです。ひと昔前は「青汁=苦いもの」でした。しかし、最近では飲みやすい青汁が増えています。栄養価はそのままで飲みやすい青汁が増えています。必ずしも「苦い青汁のほうが健康に良い」というわけではありません。

「青汁は苦い」の原因は主成分

青汁は原材料によって、味や苦味、飲みやすさなどが大きく異なります。気になる青汁がある場合、まずは主成分の野菜の種類を確認しましょう。

そこで今回は、苦みの原因にもなる青汁の主成分について詳しく解説します。「大麦若葉」「ケール」「明日葉」「桑の葉」の4種類です。

飲みやすさNo.1「大麦若葉

大麦若葉は、青汁の主成分のなかで最も苦味や癖がなく飲みやすいといわれています。

腸内環境を整える食物繊維が豊富です。さらに、ビタミンやミネラルをバランスよく含んでいることが特徴です。亜鉛やカリウム、βカロテン、カルシウム、ビタミンCが豊富です。

さらに大麦若葉は、体内の活性酸素を除去する働きがあり、生活習慣病やがんなどの予防に効果が期待できます。なぜなら、クロロフィルSOD酵素カタラーゼなどの酵素活性が高いからです。

大麦若葉の青汁は栄養素の高く、飲みやすいです。このため、料理に混ぜたり、お子さんの野菜不足解消にもおすすめです。

青汁は苦いを払拭する飲みやすさNo.1「大麦若葉」
青汁は苦いを払拭する飲みやすさNo.1「大麦若葉」

青汁は苦いの代表格「ケール」

ケールは「野菜の王様」の別名を持つほど、栄養価の高いスーパーフードです。

食物繊維に加え、ミネラル類では、カルシウム、カリウム、βカロテン、鉄分などが含まれます。また、ビタミン類ではビタミンCやビタミンE、葉酸などが豊富です。

さらにケールが注目されるのは、高い抗酸化力睡眠リズムを整える効果です。メラトニンというホルモン物質が睡眠に良い効果をもたらします。

ただし、ケールは青汁のなかでも特に苦味が強く、飲みにくいと感じる方が多い野菜です。栄養価が高いものの、苦くて飲みにくいのがケールの特徴です。苦みを抑えるために糖分が多く含まれていることもあります。

苦味がお好きな方や、野菜の青臭さが気にならない方にはおすすめです。しかし、青汁がはじめての方には癖が強すぎるかもしれないため注意しましょう。

青汁は苦いの代表格「ケール」
青汁は苦いの代表格「ケール」

わずかな苦み「明日葉(あしたば)」

明日葉は、大麦若葉の次に飲みやすいと言われている青汁の成分です。

ビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく含んでいます。また、質の良いタンパク質を摂取することもできます。

明日葉は美容成分として注目されています。血流やむくみ改善効果のあるクマリンや、脂肪燃焼効果のあるカルコンなど、ほかの青汁にはない成分が含まれていることが特徴です。

明日葉の青汁にも、わずかに苦味があります。しかし、苦味は強烈ではないため、美容効果の高い青汁を探している方はチェックしてみましょう。

青汁は苦いので苦手という方には「明日葉(あしたば)」
青汁は苦いので苦手という方には「明日葉(あしたば)」

クセのある苦み「桑の葉」

桑の葉はさっぱりした苦味があり、ケールより飲みやすいです。ただし、大麦若葉や明日葉と比較するとやや特有の癖がある野菜です。

もちろん、食物繊維が豊富です。さらに、亜鉛、マグネシウム、鉄分などのミネラル類、βカロテン、ビタミンB1 などのビタミン類を多く含んでいます。特にカルシウムがとても豊富で牛乳の24倍の含有量があるといわれています。

また、食後の血糖値をおさえるDNJという成分が豊富なことにも注目です。

ややクセのある苦味があるので、はじめて青汁を購入される方は注意してください。しばらく飲んでみて青汁に慣れた方や、血糖値が気になる方におすすめします。

青汁は苦いという方は慣れてから「桑の葉」
青汁は苦いという方は慣れてから「桑の葉」

青汁は苦いと苦手な方には「大麦若葉」がおすすめ

記事の内容をまとめると、青汁を飲みやすさは大麦若葉>明日葉>桑の葉>ケールの順になります。大麦若葉が最も飲みやすく、ケールは強い苦みを感じます。青汁は苦いと感じている方は参考にしてください。

青汁の効果を実感するためには1日1杯を毎日継続することが重要です。このため、味や飲みやすさは大切で、それぞれ製造メーカーごとに工夫や改善をしています。

青汁を飲む目的は、健康増進や野菜不足解消など人によってさまざまです。ですから、まずはいろいろな種類の青汁の成分を比較して、自分にあった青汁を探してみましょう。とにかく続けることが大切です。

もし、はじめてでよくわからない、青汁を習慣化したい、まずはひとつ飲んでみたい、という方は、苦味の少ない「大麦若葉」をベースにした青汁をお試しください。

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重松真理子
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