酪酸菌は、私たちの体の中にすみつく腸内細菌のひとつです。数えきれないほど多く存在するこれらの細菌が、健康や病気にどれほど影響しているのか、最近になってようやく分かってきました。

特に酪酸菌については、感染症や糖尿病のリスクを下げる働きが期待できるとして、専門家のあいだでも話題になっています。最新のデータを見ても、酪酸菌が多い人ほど病気にかかりにくい傾向があるようです。


腸内環境を整えることの大切さが広まるなか、今回は酪酸菌の基礎知識や注目の研究結果をわかりやすくまとめます。毎日の暮らしで活かせるヒントも紹介しますので、どうぞ最後までお付き合いください。


酪酸菌が感染症リスクを下げる理由

酪酸菌は腸の中で酪酸という成分を作りますが、この酪酸が腸の壁を守ったり、免疫のバランスを整える役割を担っています。

2024年に公表された研究では、酪酸菌の割合が高い人ほど、重い感染症にかかる割合が低くなる傾向が見られました。入院中の方では酪酸菌が減るパターンも多いようで、感染症だけでなく腸の炎症が起こりにくくなる可能性も考えられています。

腸内環境を整える意識が高まるなか、日々の生活に酪酸菌を意識してみる価値は十分にありそうです。


2型糖尿病との関係とメカニズム

酪酸菌が作り出す酪酸は、血糖値のコントロールにも関わることがわかってきました。

最新の研究では、酪酸がインスリンの働きを助ける作用があり、2型糖尿病リスクを下げることに結びつく可能性が報告されています。免疫バランスの調整にも酪酸菌が役立つと考えられており、腸内細菌の多様性が全身の代謝にも影響する点は見逃せません。

糖尿病予防に腸内環境のケアが欠かせない理由は、こうした新たな知見からも理解できるでしょう。

酪酸菌に関する最新研究一覧

項目最新研究データ備考
感染症リスク酪酸菌が多い人は重度感染症の発症率が低いLancet Microbe, 2024
2型糖尿病酪酸菌・酪酸がインスリン感受性を改善ケアネット、2023
大腸炎抑制酪酸菌が大腸炎を抑制する効果理化学研究所, 2024
大腸がん促進一部研究で酪酸菌が大腸がんリスクを高める可能性理化学研究所, 2024

酪酸菌と大腸炎・大腸がんの最新研究

理化学研究所などの研究グループは、酪酸菌の持つ炎症抑制作用について新しい知見を示しています。

実際に、酪酸菌のバランスが整っているケースでは、大腸炎の症状が軽減されることが観察されました。一方で、酪酸菌が多すぎる腸内環境では、大腸がん発症リスクが高まる可能性があるとの報告もあります。

腸内環境の改善が必ずしも万能ではなく、研究は今も進んでいる途中です。個人ごとに最適なバランスがあるかもしれません。


摂取方法と注意点

酪酸菌を上手に取り入れるためには、ぬか漬けや臭豆腐、玄米などの発酵食品を食事に加えてみましょう。水溶性食物繊維が豊富な海藻や果物も、腸内環境を整えるうえで役立ちます。

最近では、酪酸菌を配合したサプリメントや青汁など、手軽に毎日の習慣に取り入れられる商品も増えてきました。例えば京谷商会の酪酸菌青汁は、酪酸菌の力を効率よく生活にプラスできるアイテムとして注目されています。

ドラッグストアで見かける整腸剤ビオスリーも同様に酪酸菌が含まれていますが、どちらも摂りすぎには注意しましょう。体質によっては合わないケースもあるため、まずは少量から試し、ご自身の体調と相談しながら続けてみてください。

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まとめ

酪酸菌は感染症や2型糖尿病など、さまざまな病気の予防に役立つと考えられる一方、過剰摂取や体質との相性次第で望ましくない反応が起こることも否定できません。

日々の食事や腸内環境に気を配りながら、自分の体調や生活に合った方法で酪酸菌を取り入れる工夫が大切です。

今後も研究が進展することで、新たな発見が増えていくでしょう。自身の健康管理の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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西田真由美
西田真由美